「本物の英語」と「ものまね英語」の違い〜腹式呼吸のすゝめ〜

こんにちは。
英語通訳の橋爪ひとみです。

2月はまたまた私にとっては正念場。
広い室内や屋外で声を張って訳出しをしなくてはいけない現場での勤務となるので、最近サボりがちだった日々の英語トレーニングを再開しなくてはと焦っているところです。

通訳トレーニングの代表格と言われるシャドーイングに加えてぜひ取り入れたいのが、下記の本に書かれていたY先生の英語教授法⬇

「英語筋=腹式呼吸で発生する英語」の強化も、意識して日々の自己研鑽と自身が教える英語レッスンに取り入れたいと思います。

前回のブログで、「中津燎子全集1 なんで英語やるの?」
より紹介した「英語の最大公約数的条件」は、
中津先生が恩師のY氏から伝授されたものでした。

Y先生の主張は、「言語を習得するのに必要なことは、その目的と基礎訓練で、頭脳も才能も学歴も人間も関係ない」ということ。

中でも中津先生がまず躓いたのが「腹式呼吸」
(前回ブログ参照→
そして、その強化のためにY氏が実践していた英語レッスン法は…

「彼のレッスンは、最初から四メートルばかり向こうに座っている彼に向かって声を限りにわめくところから始まり、彼はそのわめきに対してごく短い言葉で、O.K.か、ノウを言うのであった。それは最初から最後までそうであった。」
(正しく発音できていれば「OK」、少しでも間違っていれば「NO」)


(先日のおやつ♡)

英語アルファベットの基礎音訓練に始まり、英語の基本文型集、そしてそれに合格する(4m先のY先生に伝わるぐらい全ての音を正確に発音できるようになる)と、今度はストーリーブックを一語一句漏らさずに正しく音読できるまで繰り返すという単純練習。単語の中にひとつでも発音不明瞭な音があると、本の最初からやり直し。ノーミスで最後まで辿り着くまで、何度でも繰り返し同じ本を音読させるという泣く子も黙る超スパルタ授業!

「口先だけのぺらぺらやごまかしが一切通じなかった。無我夢中でやっているうちに一ヶ月たらずで、腹式呼吸で音が出せるようになり、のどもよく開くようになった。さもなければ十分もたたぬうちに声はかすれて目が廻り、一時間中わめくことは不可能であった。」

数年後アメリカに住むようになった中津先生は、このときに初めて Y氏のもとで ただひたすら音読した英語の構文や基礎が、自分の血となり肉となっていることに「気づいた」のだそう。

Y氏のすごいところは、ただオウムのように彼の英語を真似させて終わるわけではなく、「あなた自身の英語を発見してください。」「まねた英語はほんものではないから、ほんものの価値はあたえられません。ものまね英語を喋るより自分の国の言葉を堂々と喋るべきです。」と、ここまでもっていくところ。
自分の声や解剖学的な唇や舌の動きに目を向け自分なりの発音法を探求することの大切さ。
そしてこれは私の想像であるが、話す内容に関しても「ものまねで終わっては いつまでも本物にはなれない」ということなのではないだろうか。

自分の声で語る、自分の言葉で主張を伝える。これが英語学習の最終目的なのかもしれませんね。

その後家族で日本に帰国した中津先生は、日本人が持つ英語に対する特別意識に圧倒される。
10人のうち8人は学校英語で英語嫌いになり、英語話者に対する異常なほどのコンプレックス・劣等感を持っている。残りの2人はこれまた異常なほどの英語好き・マニア。
「ああ、日本は変わったのに、変わっていないのは英語に対して決して平静でいられない人々の状態だ、と痛感した。」そうだ。

※「 」内「「中津燎子全集1 なんで英語やるの?」
」より引用。

その後、子どもの英語教育には乗り気でなかった中津先生も、地域の保護者の熱い要望に答えるかたちで子ども英語スクール「発見学校」を開校。前回のブログで紹介した「英語の最大公約数的条件」を軸に、『英語に対する特別意識』をもたせないですむように教える方法を追求する。

そのレッスンの目的は、「何が何でも、英語をやってたのしかった!と言う記憶をもたせる事。」
「今の大人のように、英語への切ない苦しい、うらみつらみをもたせてしまうと、成長後も、永久に英語民族に対して劣等感を持ってしまうだろう。」それで、英語は日本語と同じものだとして教えるために、お手玉遊びやジェスチャーゲーム、4コマ漫画などの遊びを主な活動内容とした。

二児の母でもある中津先生は、事前に保護者説明会で保護者に自分の方針と特別条件への協力を求める。
1.自分の子どもにしてほしくないことはしない。
2.絶対に子犬に芸を仕込むようなペラペラ英語をやらせない。
3・英語を習っているという事実を周囲で決してあげつらうことをしないでほしい。子ども自身が告げない限り、何も聞くな、さぐるな、調べるな。

実はこの本は昭和49年に書かれたものなのですが、英語や英語教育にまつわる現状や日本人の意識は、今だに当時と大差はないのではないかと私は考えます。

自身の経験として、公立中学校英語科教諭時代に中1問題、受験英語の弊害を目の当たりにし、非常勤講師として関わった京都府立高等学校では生徒の根本的な英語基礎力欠如の現状に首を傾げ、さらには昨年度有名私立R大学で英語クラス教員を勤めた際には、「英語=受験英語」で完全に英語への興味を失い、英語に対する自信を失くし、すでに諦めてしまっている生徒たちの英語嫌いぶりに呆然としました。

日本における英語教育の実態は「英語嫌いを大量増産中」であることに変わりはない!!

私が自身の英語レッスンに導入しているB.B.カード(ひたすら遊びながら英語の基礎構文を繰り返し口にすることで英語の感覚を身につける→応用力につねげる)、五感を刺激しながら英語の基本音声を徹底的にインプットするJolly Phonics。やっぱり自分はこれでいこう!と中津先生の本を読んで確信しました。

今すぐに目に見える結果は出ないかもしれないけど、数年後、子どもたちが中学校へあがったり大人になって英語を使う場面に直面したときに、「そういえば、あのときHitomi先生ところでやったことが役に立ってるわ。」と「気づく」瞬間がやってきたら…これほど本望なことはないと思うのです。

今朝の英語クラスでも、早速英語の薄い本を各自一冊ずつ持って帰ってもらい、それを次回レッスンでは部屋の端に立ち、皆の前で大きな声で音読するという宿題を出しました。
ひとりでも多くの子どもたちが、「本物の英語」を身につける素地をここで養ってくれたら嬉しいな♡

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【橋爪ひとみ主催イベント】

英語お茶会vol.4【実践編】「Let’s talk about LOVE!〜愛について語り合おう〜」

2018年2月13日(火)10:00〜12:00

会場:京都市北区Ripple+ing Garden
(お申込時に場所の詳細をお知らせします)
(近くにコインパーキング多数あり)
(地下鉄北大路駅より徒歩12分・市バス上堀川駅より徒歩2分)

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☆単発おとな英語クラス

2018年3月14日(水)10:30〜11:30

@Ripple+ing Garden

初心者OK,子連れOK

参加費2000円

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「春の目覚め♡あけぼのマルシェ」〜手放そう・制限の枠〜2018年2月28日(水)
10:00〜15:00

入場自由・無料

場所:『京都あけぼの文化サロン』http://pink-roses6.wixsite.com/kyotoakebono/about1-c1z94
(地下鉄鞍馬口駅より徒歩5分、京都駅より20分)
(近くにコインパーキング多数あり)


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